[お知らせのホーム]>[No.1652 2008年04月21日号]
「勝ち残る店」シリーズ2 -パン製造小売店-先週の「のれん」から始まった「勝ち残る店」―第2話− 経営改善の方策(パン製造小売店)パン製造小売業の特徴は、自店で素材を仕入、製造し、販売することだ。つまり、小売の最も重要な商品を自店でコントロールできる。このアドバンテージは極めて大きい。このアドバンテージを最大限に活かし、商品コンセプトに合った店づくり、人づくりによって、自店の思いをお客様に伝えればよい。経営改善の方策として、「商品づくり」「店づくり」「人づくり」 ●大切な人のための商品づくりまず、何はともあれ商品である。ポイントは、@近隣住民の心をつかみ、A購入頻度の高い商品づくりをすること。この二点である。 @心をつかむ商品づくり「美味しいこと.焼きたてであること」「安心・安全であること」が不可欠である。当然だと思われるかもしれないが、商売をしていると忘れてしまいがちである。ついコスト削減にはしる。収支計算の前に今一度考えて欲しい。 A購入頻度の高い商品づくり購入頻度の高い商品を構成するために、毎日食べても飽きない食事パンを基幹商品に位置づける。食パンやクーぺ、バケツトなどは店の生命線である。加えて、バラエティに富んだ楽しい菓子パン、総菜パンで商品構成を彩ろう。定番の人気商品をつくる一方、色と形、香りなどに趣向を凝らす。日替わりの商品、季節の商品など、作る側も購入する側も楽しい商品構成にする。 ●モノ言う店づくり@モノ言うファサードパン製造小売業の特徴である「焼きたて」「手づくり」の暖かさを外部にも伝えないのはもったいない。来店客のためだけでなく、通りの通行人にも積極的にPRしよう。生地をつくり、焼き上げ、オーブンから商品を取り出し、陳列する一連の作業を通行人にも見せて楽しんでもらう。 ファサード(建築用語) Aモノ言う陳列陳列によって商品のイメージは大きく変わる。多少店内の滞在時間が延びたとしても、店内で商品を楽しんでもらうような工夫が必要である。例えば、ダイニングテーブル風の平台を用いて家庭的な親しみやすさと、量感陳列によって賑わいと豊かさを演出するのも良い。 Bモノ言う表示店外では商品の種類と焼きたて時間を案内する。季節商品や日替わり商品も店頭で知らせたり、お店からのメッセージを書き添えたりしても良い。 ●お客様のための人づくりお客様は何を売っているのかだけでなく、どんな人が売っているのかも気にしている。魅カ的な商品がないと商売にならないが、人づくりもやはり重要だ。よい商品をつくっても、魅力的な店をつくっても、人が悪ければ全て台無しだ。
(紙面の都合でかなり省略しました。詳細な資料は事務局まで) 民商共済 30周年企画
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