左京民商のインターネット・ホームページ活用のための初歩講座
インターネットを商売に活かすためのインターネット活用講座
第5回 2005年6月7日(火)午後7時〜9時
第5回 インターネットは何が便利ですごいのか、体験する
−【実例から学ぶ】:印刷屋さんが始めた格安名刺専門店
−低コストで始めるインターネットショップに必要なことーそのノウハウと手順
今日の講座のねらい
・実際に自分がインターネットにホームページを開き、何らかのビジネスをスタートさせる場合、まず、何をし始めるべきなのか、を確認する。
・自分のはじめようとするコト(ホームページを作るというだけでなく)について、具体的なイメージをつくる。
インターネットを活用したサイトをたちあげる一般的な手順と留意事項
インターネットをとおして何らかのビジネス(たんにネットショップに限らず、宣伝をとおして自分の店や仕事をアピールすることも含め)、どういう手順で準備をすすめたらよいか、を考える。
1. まずは、サイト(ネットショップなど)のための準備をする
(1)十分に使えるパソコンと使えるスキルアップ
- ホームページ作成、インターネット接続、電子メールの受発信などのために
- 中古でも構わないが、できればWindows98以降のもの。プリンタ、デジカメ、スキャナーなども
(2)インターネットへの接続
- プロバイダとの契約:ADSLなどの常時接続、定額制のもの
(3)使うためのスキルアップ
- インターネットを見て、動きや情報を取得できるよう
- 電子メールソフト:メールの送受信ができ、日に数回はチェックできる必要あり
- 顧客管理(受注、請求などの事務処理のためにも)ができるようなソフト:Excelなど
- 会計処理などの経営に関する知識や処理、税務申告などの実務
2. 売るモノ(商品やサービスなど)と顧客ターゲットを決める
(1)売るモノは何か、を決める。
売るモノをおおまかに分けると、以下のパターン。
- 物販系(例:アクセサリー、地方の特産品、ブリキのおもちゃ、などなど)
- サービス系(例:商店(通販は主ではなく、来店へのサービス)、飲食店(予約やクーポンなど)
- 情報系(例:コンサルタント、税理士、弁護士などの士業者、など)
- スキル系(例:ホームページ作成 、プログラミングなど)
▽その場合の視点として、
- 自分の取り扱う商品に対して、相当な商品知識があるか?
- ランニングコストが掛からないこと(あるいはモノ)。=粗利率が高いこと。
- 余分な在庫を抱え込まないモノであること。
(2)顧客ターゲットをしぼる
- 年齢や性別で考えるか
- 社会的な属性(例:主婦、会社員、子育て中の女性、車好きの男性、などなど)でしぼる
- 地域性(例:左京や北区などの近隣、京都市内、近畿、日本中、世界...など)
- それ以外に分類されるモノ
3. お店の名前やサービス名を決める
(1)お店の内容が分かり易い名前を考える
- 現在の屋号が浸透しているのであればそのままでも構わないが、例えば、
「お洒落な食器をお手頃な価格で、○○○○ショップ」とか、「電脳絵師○○」とか
- 分かり易く、覚えやすい名前が適切。
- 「検索エンジン」などで同様の業種を検索して、同じ名前が使われていないか(盗用は御法度)などをチェック。
(2)商品やサービスの内容や価格を決める
(3)収益目標や採算ベースの計算をしよう
- 自分でホームページをつくり、安価なホームページサービスなどでショップをつくるのであればほとんどコストはかからないが、そうでなければ、コストをかける部分とかけない部分、損益計算や収益目標をつくる。
- 例えば、パソコンの購入からしなければならないのであれば、パソコン購入費、インターネットへの接続費用、ホームページ作成費(もしくは、ショッピングモールなどに加入する場合はその加入費や月々のコストなど)、宣伝費などなど、ある程度の数字は計算しておく必要がある。
- 低コストでリスクを少なくしてスタートするならば、「インターネット・オークション」からはじめるのも一つの方法。
- ▽参考:第1回目のショッピングモール、第3回目の「オークションで起業」などを参照
4.ホームページを作成する
(1)自分で作るか、作ってもらうか
- 作ってもらうためには、最低でも15万円程度のコストは必要。現実には写真や文章なども作ってもらえばもっと必要。
- 自分で作ればタダだが、それだけの勉強と時間が必要。
(2)ホームページ作成のために必要なものとこと
- ホームページ作成ソフト :大体1〜2万円程度
- デジカメ :ホームページ用ならば200万画素レベルで十分
- スキャナー(写真などをパソコンに取り込む装置):1万円程度で十分
- ホームページの作成は簡単ではないが、自分で勉強すれば、それだけメリットは大きい。
- ブログのような、ひな形自体が提供されている仕組みを使う
▽ブログ:第4回目の講座を参照
(3)サーバー(ホームページの置き場所とドメイン名)を選ぼう
- ホームページを置く場所を借りる。
- ▽プロバイダのサービスで付いているホームページの場合は、 http://www.kyoto-inet.or.jp/people/sakyominsyo/(京都i-netの場合)のような長い名前に。
ドメインを取得して、ホームページの置き場を別途借りると、 http://www.omise.com/ のような名称が可能に。
- ドメイン取得費用:1000円/年〜8000円/年程度
- サーバーレンタル料:月々500円程度〜
5.アクセスしてもらうための様々な宣伝をおこなう
(1)検索エンジンへの登録
(2)メールマガジン、ブログなどを使って宣伝する
(3)地域対象ならば、チラシやマスコミ活用なども有効
6.継続して運営するために
(1)サイトや商品を常に更新して行くことが必要
(2)顧客管理やアフターフォローをしっかりしよう
(3)お金の管理と経理をキチンとしよう
(4)サイトのアクセス状況は常にチェックしよう
お店をつくるための自己分析
自分のお店と商品を分析してみよう
(1)自分のお店(商品や資源)の強みと弱みを分析する
[強み](例えば)
・ほかに同じような商品がない(味に自信がある、材料にこだわっている、知れ先が違う...)
・値段が安くできる(低コスト、製造直売...)、・商品を見る目がある、・品揃えが豊富。
[弱み](例えば)
・同業他社が多数ある、珍しい商品ではない、インターネットが苦手、とくに安くはない
・知名度がない、市場が縮小気味など
(2)分析にもとづいて、戦略や方向を考える
- 顧客ターゲット(誰を対象とするか)/お客様が存在するか
- 顧客ニーズ(何を提供するか)/お客様は何を求めているか
- 独自能力(どのように提供するか)/自分にその能力があるか
- 製品・サービス(何を提供するか)/何から始め、どこまで広げるか
- 市場(どこで戦うか)/どこに参入し、どうやって拡大するか
- 事業の仕組み/どのように事業をするか
【実例から学ぶ】:印刷屋さんが始めた格安名刺専門店
http://www.i-meishi.net/
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