郵政民営化を斬る
今回の衆議院選挙を「郵政選挙」だと、さかんに言っています。
しかし、国会の論戦の中で郵政民営化についてのさまざまな問題が浮き彫りになっています。
●国民向けのサービスが切り捨てられる
郵便貯金と簡易保険が民営化されれば、もうけにならない地域から撤退し、身近な金融窓口がなくなってしまいます。
高い手数料を払わなければ口座がおけなくなります。これではもうけ本位の銀行と同じです。国民の財産である24000の郵便ネットワークはずたずたにされます。
●「小さな政府」のため?
「小さな政府」とは、国でやる事業を減らし、民間でできることは民間にやらせて公務員を減らしていくという政府です。小泉首相は「民営化されれば公務員が減り、税金を節約できる」といいます。しかし、郵政公社は独立採算制であり、職員の給与に、国民の税金は1円も使われていません。「このままだと先細りになって税金の投入が避けられない」ともいいますが、政府も「公社のままなら10年たっても黒字、民営化すれば赤字」だと認めています。
●喜ぶのは銀行・保険会社だけ
アメリカや日本の銀行・保険会社は、自分たちのもうけの邪魔になる郵貯・簡保をなくせと要求してきました。小泉内閣は、民営化法案をつくるために、アメリカ政府や金融関係者と18回も秘密会議を重ねています。
●郵便局(郵貯)と銀行のサービス比較
|
郵便局(郵貯) |
銀行(東京三菱) |
送金手数料(ATM利用) |
110円 |
630円(他銀行あて) |
通帳再発行手数料 |
無料 |
2100円 |
ATM利用料(平日時間外・休日) |
無料 |
105円 |
介護貯金 |
あり |
なし |
年金配達サービス |
あり(無料) |
なし |
預貯金の権利消滅期間 |
20年 |
民事10年、商事5年 |
視覚障害者対応のATM導入率 |
100% |
13.2% |
洛北支部で集会
22日夜に洛北支部の集会が行われました。
話題の中心はやはり総選挙。今回の選挙はおもしろい。小泉政権の行き詰まりの中で自民党が分裂し、新党ができるなど、この間の情勢は大きく変化してきています。
先週号の「のれん」を見ながら、今回の選挙の争点となっているところの議論をしました。
郵政民営化の問題では、まだまだ分からないことは多いが、郵便局の数が減ること、手数料が取られるようになることなど庶民にとってはいいことなし。そういう私たちの立場に立った見方で考えていく必要があります。
増税の問題では、小泉政権の4年間で経済格差が大きくなった、それは大企業の税金は減らして、所得の少ない庶民の負担を大きくしてきた結果のあらわれです。そこにメスを入れない限り、暮らしは少しも良くならない。そういう話がなされました。
憲法第9条の問題では、首相の靖国神社参拝の問題とからめて、日本政府が侵略戦争について反省をしないどころか賛美している靖国神社に参拝している、こういう考え方の政権が戦後も続いているということ。憲法第9条を変えて日本を戦争のできる国に変えてしまうことをなんとしても食い止めなければなりません。
集会は13人の参加で、それぞれの商売の状況や選挙について考えていることが交流できました。今後、こういった集会が各支部で持たれます。多くのご参加をお待ちしています。
「左京業者まつり」のお知らせ
とき 11月6日(日)午前11時〜午後2時
ところ 左京民商ガレージと2階会議室
「きょう見にき展」京都商工交流会2005 のお知らせ
北は「丹後民商」から、南は「やましろ民商」まで 12000人の業者が入っている京都の民商の連合会が商売に役立つ取り組みとして商工交流会を開催します。
日時 2005年10月10日(祝日) AM10:00開会〜PM4:00閉会
会場 パルスプラザ(京都府総合見本市会館)
無料法律相談日
と き 9月6日(火)午後1時
ところ 左京民商会議室
希望者は事前に事務局まで連絡ください。