[お知らせのホーム]>[No.1676 2008年10月27日号]
勝ち残る店シリーズ −食肉小売業−1、食肉小売業推移経済産業省商業統計によると食肉小売業は、平成11年から16年の5年問にかけて、事業所数も販売額も大きく減少している。この傾向は近年のみのものではなく、昭和57年をピークに減少を続けている状況である。 一方で、食料品スーパーやコンビニエンスストアは平成16年にかけて事業所数も販売額も増加を示している。他業態の増加が、特に中小規模の食肉小売業へ大きく影響しているものと考えられる。 中小規模の食肉小売業の経営として、以下に紹介する店舗の取り組みが参考になれば幸いである。 2、店舗の状況ヤマネ肉店は昭和5年創業と歴史は長いが、家族3人での小規模の営業である。商店街に所属している。現在の商店街には鮮魚店が不在という状況で、生鮮3品が揃わない状況となってしまっている。これは当店にとっても厳しい状況である。商店街として食卓を揃えるための消費者の買い物を商店街で完結させられないからである。過去からの当店の業績を見て、売上のピークは約20年前のことである。 その後次第に客数も売上も減少傾向であった。ここ数年で顧客ニーズの変化に対応し、07年9月に店舗の改装まで実施し、売上を回復している当店の取り組みを以下に紹介していく。 3、選択と集中近隣にはスーパーがあり、品揃えや価格競争ではなかなか太刀打ちできない。このような場合、商品がどれだけ特徴的であるか、消費者と店員がどれだけ親しみを持った関係を持てるか、どれだけ買い物自体の楽しみを提供できるかという観点から、差別化していくことが重要である。 当店はまず自店の取り扱う商品を「高級品ではないが、よいものを提供する」と決め、主に豚肉を中心に取り扱い、豚肉に関しては専門だと自信を持っている。顧客の二ーズの変化を読み取り、フライを中心とした「惣菜」販売に着手、これが順調に伸び、順次販売の比率を精肉から惣菜へとシフトさせている。 こだわりと得意分野をしっかり押さえた上で顧客や周りの変化に対応して、事業領域を適切に選択してきたことで現在があると言える。 下町に位置する当店の顧客層にとって、高級品ではないが、よいものを安心価格で提供するというのは適合している。そしてスーパーとの関係では、豚肉、惣菜と当店の特色を出すことに成功している。 左京民商第54回定期総会日時:11月17日(月)17時〜21時 定期総会に向けて、会員・商工新聞の拡大運動を取り組んでいます。ぜひ、知り合いの自営業の方に入会を呼びかけましょう。 左京民主商工会 無担保・無保証人・無利子で最高5万円貸し出しの制度ができました●申請期間:10月15日〜11月28日まで(土・日曜、祝祭日除く) 無料法律相談日 とき:11月4日(火)午後1時 要介護家族をかかえる世帯へのお見舞金要介護家族をかかえる世帯へのお見舞金3千円の申請(11月末日までに)が始まります。 07年4月〜08年3月まで、3ヶ月以上にわたり家族の介護なしには生活できない家族を介護している民商会員世帯が対象です。 申し込用紙・アンケートは事務所にあります。申し込まれる方は、事務局まで連絡下さい。 |