事務局からのお知らせ
左京民商の広報紙「のれん」から

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2008年11月10日号 No.1678

民商共済会への加入をお勧めします

民商の共済会は、会員みなさんによる助け合い制度のもとに運営しています。会費は月千円です。日ごろからの会員の健康に気を配り、この時期は年に一回の健康診断に取り組んでいます。費用は無料です(基本費用3千円相当)。

他にも入院1日3千円や通院でも安静加療見舞金、結婚や出産・長寿(75歳)祝い金が給付されます。詳しい内容は、ビラが事務所にありますので、お問い合わせください。

この健康診断の機会に民商の共済会に加入されてない方は加入してみてはどうでしょうか。

左京民商第54回定期総会のお知らせ

日時:11月17日(月)17時〜20時
(後半は食事をとりながらの懇親会)
場所:教育文化センター 302 (昨年と同じ場所です。)

代議員に限らず多くの方に参加してもらえますように準備をしております。お誘いあわせの上、多くの参加をお待ちしています。
  左京民商 理事会

無料法律相談日

とき:12月2日(火)午後1時
場所:左京民商会議室
希望される方は事務局まで予約を。

勝ち残る店シリーズ
− フレッシュベーカリー −

パン小売業は、産業細分類上は「製造小売」と「製造小売でないもの」に分類される。「製造小売」(いわゆるフレッシュベーカリー)が出現したのは昭和40年代半ばのことである。消費者二ーズが変化し、量よりも質を求めていく時代背景において、店頭に漂う焼きたてパンの香りが消費者を引き付け、次第に全国に浸透していった。

このようにパン小売業の主流となったフレッシュベーカリーであるが、近年は商品販売額が全般的に減少傾向にある中、様々な業界からの新規参入もあり、競合は激しさを増している。スーパーマーケットやコンビニェンスストアにおいてもメーカーと共同開発し、一日複数回の配送により、フレッシュベーカリーに劣らぬ新鮮さを追求するようになった。このような状況下、個々のフレッシュベーカリーは、規模の大小を問わず、勝ち残るための戦略を策定し、実行していくことが求められる。消費者二ーズをいかにしっかり捉えるかが重要課題といえる。

「私はパンの専門家ではない」と語る藤本賢二さんは、東京都吉祥寺に店舗を構えるドイツパン専門店「ベッカライカフェ・リンデ(以下リンデ)」の経営者である。しかし、インタビューで語ってもらった中には、独特でかつ普遍的ともいえる経営哲学が含まれており、業種を超えた勝ち残る事業のヒントが隠されている。以下、そのポイントについて紹介したい。

○事業を始める前に差別化要素を徹底的に考える

「差別化するものがない事業は長続きしない。競争に巻き込まれて苦労し、いずれ負けてしまう。」半導体事業で経験してきたことをもとに、藤本社長は勝ち残るための第一の条件をこのように語る。「それも、簡単に真似されるような差別化では意味がない。」あたりまえのようであるが、この点がしっかりできていないケースがほとんどである。では、リンデのケースはどうか。藤本社長はこの事業を始めるにあたり、差別化要素を徹底的に考えた。筆者のまとめでは次のとおりとなった。

  • @ドイツパン専門店という専門性
  •  ドイツパン専門店は稀少(現在東京に2軒)
  •  当初から100種類というまねのできない品揃え
  • Aストーリー性(経営理念の背景にあるもの)
  • B問違いのない立地

○経営哲学〜人間関係を大事に考える経営〜

藤本社長の独特な経営哲学について取り上げてみたい。藤本社長の目標は、この事業で大きく利益を上げることではない。事業を長期にわたって持続させることが目標である。利益としては、持続できるだけのプラスがあれば十分と考えている。

このため、藤本社長は職場の人間関係をとても重視する。すなわち、社員との間のこころの通ったコミュニケーションが大切と考えている。リンデでは店舗、工場、百貨店を含め40人超の社員・アルバイトが働いているが、このうち2割弱が何らかの障害をもつ社員である。こうした社員全員とこころが通ったコミュニケーションがなされ、お互いにわかりあえないと、事業が成り立たないという。

メモ

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